臨床精神医学第50巻第6号

自殺に関与する神経回路・脳機能画像

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  • 肥田 道彦(日本医科大学多摩永山病院)
  • 発行日:2021年06月28日
  • 〈抄録〉
    近年の情動認知や社会認知・言語理解・報酬系などに関する脳機能画像研究の進展に伴い,自殺企図を含む社会的な損失につながる衝動的行動化の神経基盤が徐々に明らかにされつつある。自殺企図や自傷行為がどのような脳回路の障害と関与しているか,脳形態や脳機能の個々の所見をふまえた検証が十分可能となっている。認知行動療法やソーシャルワーク・心理カウンセリングなどを通して,自殺企図につながる問題をいかに防いでいくかを考察するためのエビデンスとして言語・情動処理や社会認知に関わる脳科学研究の役割は非常に大きい。本稿では,主に脳形態のMRI研究と機能的MRIを用いた自殺に関与する脳機能画像研究について,希死念慮や自殺企図・自傷行為の背景となり得る最近の知見について紹介する。

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A review of suicide-related brain circuit and functional neuroimaging
肥田 道彦*1,2
*1日本医科大学多摩永山病院精神神経科
*2日本医科大学大学院医学研究科精神・行動医学