臨床精神医学第52巻第4号

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  • 特集/統合失調症診療のフロントライン Part 1
  • 発行日:2023年04月28日
  • <企画趣旨>
    統合失調症は,今も昔も精神医学の最大の課題である。それだけに,精神医学の全領域にわたり,この疾患の克服を目指した努力が続けられている。現在可能な最善の治療をまとめ,これを普及させる活動,発症予防を目指した取り組み,そして新たな治療法の開発など,さまざまな領域の最前線における統合失調症への取り組みを,各領域の先生方にご寄稿いただき,統合失調症診療の未来を占ってみたい。

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<目次>
統合失調症の疫学─正しい有病率の推計への試みも含めて─ (藤田医科大学) 太田 充彦・他
統合失調症の顕在発症前診断における課題 (東京都立松沢病院) 稲熊 徳也・他
早期精神病への介入と展望 (東邦大学) 田形 弘実・他
精神病臨床的ハイリスク群の脳画像研究による病態解明と臨床応用 (東京大学) 小池 進介
オープンダイアローグで統合失調症の発症予防は可能か? (筑波大学) 大井 雄一
統合失調症治療ガイドライン2022 (新潟大学) 福井 直樹・他
統合失調症治療ガイドラインの普及のための取り組み  (北里大学) 稲田 健
精神科救急医療ガイドライン2022年版 (沼津中央病院) 杉山 直也・他
クロザピンを患者に届けるためにできること (岡山県精神科医療センター) 矢田 勇慈
保険診療におけるクロザピンのあるべき位置づけとは (成仁病院) 片山 成仁
クロザピンの作用機序 (東北大学) 國井 泰人・他
遅発性ジスキネジアの新しい治療 (千葉大学) 金原 信久・他
統合失調症治療におけるニューロモデュレーションの役割 (慶應義塾大学) 浅田 愼太郎・他
研究報告
Demoralization の治療中にImaginary Companion の存在が明らかになった双極性感情障害の成人例─その治療過程を通しての一考察─ 中川 東夫