臨床精神医学第49巻第6号

日中の眠気を主訴とする症例の臨床的研究─ナルコレプシーとADHD の関連─

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  • 山田 威仁・他(平松記念病院)
  • 発行日:2020年06月28日
  • 〈抄録〉
    日中の眠気を主症状とする36症例(男性16 例,女性20 例,平均年齢22.6±5.9)をナルコレプシー群,注意欠如・多動症(ADHD)群,合併群の3群に分類し,臨床的特徴,睡眠検査,心理検査,治療について検討を行った。客観的眠気を測定する入眠潜時,入眠時レム期出現数はナルコレプシー群と合併群で強い眠気が認められ,ADHD群は正常所見であった。主観的眠気を測定するESS(Epworth Sleepiness Scale),SSS(Stanford Sleepiness Scale)はADHD群と合併群はナルコレプシー群より強い眠気を示した。ADHD症状の程度はASRS(Adult ADHD Self Report Scale)とCAARS(Conner’s Adult ADHD Rating Scales)で評価し,ナルコレプシー群にADHD傾向は認められなかった。認知機能はBACS-J(Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia Japanese Version)で評価し,3群ともに正常~軽度障害域であり,差はなかった。日中の眠気を主症状とする症例を3群に分類することにより,客観的眠気,主観的眠気,ADHD傾向において特徴がみられ,治療方針が示唆された。臨床場面では睡眠障害とADHDの両者を念頭におき,検討していく必要がある。

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A clinical study on patients with excessive daytime sleepiness: The relationship between narcolepsy and attention deficit hyperactivity disorder
山田 威仁*1 本多 悠*1 野島 夏織*1 井手 正吾*2 佐川 洋平*3 武藤 福保*3,4 傳田 健三*1
*1 平松記念病院
*2 札幌学院大学
*3 平松記念病院睡眠医療センター
*4 北翔大学