臨床精神医学第49巻第6号
トゥレット症候群に対する脳深部刺激療法の効果と実際
電子書籍のみ
- 木村 唯子・他(国立精神・神経医療研究センター病院)
- 発行日:2020年06月28日
- 〈抄録〉
難治性トゥレット症候群は,重度の音声・運動性チックにより社会生活が破綻したり外傷を生じたり,患者やその家族にとって非常に深刻な問題となることがある。トゥレット症候群の多くは自然寛解するものの,一部は薬物治療など各種内科的治療に抵抗性に経過する。そのような重度トゥレット症候群に対して脳深部刺激療法(DBS)が行われ,その有効性が国際的に認められつつある。本邦でも2007年から現在までに約40例のDBSが実施されてきた。国立精神・神経医療研究センターでは過去に29名のトゥレット症候群患者に対してDBSを行い,術後1年で約48%の重症度改善を得ている。一方,DBSによる感染の合併症や,長期的なデバイス管理などに苦慮する症例もあり,手術適応は慎重でなければならない。実際の手術適応,手術手技,手術による効果と術後管理など,当院での経験のほか国際的なDBS治療の現状を報告する。
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Deep brain stimulation for refractory Tourette syndrome
木村 唯子 岩崎 真樹
国立精神・神経医療研究センター病院脳神経外科