臨床精神医学第49巻第6号

発達障害における経頭蓋磁気刺激の神経科学とエビデンスレベル

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  • 中村 元昭(昭和大学発達障害医療研究所)
  • 発行日:2020年06月28日
  • 〈抄録〉
    反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)は,うつ病をはじめ多くの精神神経疾患において研究されているが,その有効性のエビデンスレベルはさまざまである。この約10年間で,自閉スペクトラム症(ASD)では20程度,注意欠如・多動症(ADHD)では10程度のrTMS論文が報告されている。刺激部位は背外側前頭前野(DLPFC)が多く,ASDでは左(または両側)DLPFCを低頻度rTMSで抑制し,興奮抑制バランスの乱れを是正する方略が,ADHDでは右DLPFCを高頻度rTMSで賦活して抑制機能・注意機能を高める方略が主だっている(うつ病の治療方略と対照的)。現状でのエビデンスレベルは双方ともLevel C(possibly effective)であり,50%程度の妥当性にとどまっている。神経科学的には興味深い知見が集積されているが,厳密な検証的試験の立案に向けた研究活動が必要とされており,時期尚早な臨床応用は慎むべきである。

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Neuroscience and levels of evidence from clinical rTMS trials for neurodevelopmental disorders
中村 元昭*1,2
*1 昭和大学発達障害医療研究所
*2 神奈川県立精神医療センター