肝胆膵第79巻第4号

Digital cholangioscopy の治療応用

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  • 中井 陽介,他(東京大学)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈要旨〉
    ERCPが胆膵疾患に対する内視鏡診断・治療法として開発され50 年が経過した.消化管疾患では透視診断から内視鏡診断・治療に移行したのに対して,胆膵疾患においてはいまだに透視下診断・治療が主流である.直接胆道・膵管を内視鏡で観察し,診断・治療を行う胆道鏡・膵管鏡は,40年前から開発されているものの,いまだに他分野と比べると普及していないのが現状である.その原因として,内視鏡の操作性・耐久性とともに胆道鏡・膵管鏡の手技の難易度が高いことがあげられる.近年開発されたdigital cholangioscopy は,このような課題が克服されており,より簡便,安全かつ効率的な手技が可能となったため,胆道内治療への応用がこれまで以上に期待されているデバイスである.本稿ではこのdigital cholangioscopyを用いた治療手技について概説する.

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Therapeutic application of digital cholangioscopy
中井 陽介*1 石垣 和祥*2 斎藤 圭*2 斎藤 友隆*2 濱田 毅*2 高原 楠昊*2 水野 卓*2 木暮 宏史*2 多田 稔*2 小池 和彦*2
*1東京大学医学部光学医療診療部
*2同 消化器内科