肝胆膵第79巻第4号
レーザーカットタイプ金属ステントによる悪性胆道狭窄治療
電子書籍のみ

- 谷坂 優樹,他(埼玉医科大学国際医療センター)
- 発行日:2019年10月28日
- 〈要旨〉
悪性胆道狭窄に対するドレナージは現在,内視鏡的胆道ドレナージ(endoscopic biliary drainage:EBD)が第一選択とされている.非切除悪性胆道狭窄では,長期のステント開存期間を期待し金属ステント(self expandable metallic stent:SEMS)を留置することが多い.金属ステントには大きく分けて編み込み式(braded type)とレーザーカットタイプ(laser cut type)に分けられる.レーザーカットタイプ金属ステントの最大の特徴としては,shorteningがほとんどないため,展開開始位置と最終的な留置位置がほぼ同様なことである.ステント留置の際に位置決めしやすく,留置手技が容易であるといえる.レーザーカットタイプ金属ステントの特性を活かした効果的な内視鏡的胆道ドレナージ術が望まれる.
詳細
Treatment of malignant biliary obstruction using laser cut type metallic stent
谷坂 優樹 良沢 昭銘 水出 雅文 原田 舞子 小川 智也 野口 達矢 鈴木 雅博
埼玉医科大学国際医療センター消化器内科