肝胆膵第79巻第4号

急性肝不全の救急医療

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  • 井上 和明(昭和大学藤が丘病院)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈要旨〉
    急性肝不全に対する救急医療は,まず昏睡に陥った患者をon-line HDFで確実に覚醒させ,原疾患治療を行いつつ肝再生を待つことである.肝再生が起こらなければ移植治療が必要であるが,円滑に移植にbridgeするには入院後3日以内に移植外科とコンタクトをとり,7 ~10日以内に移植の決断をする必要がある.急性肝不全亜急性型はいまだに予後不良の疾患であるが,確実に救命するか移植にbridgeするかは,まず一次医療現場で危険な肝障害を見抜くことが重要である.トランスアミナーゼが多峰性に変動して,経過中にアルブミンやコリンエステラーゼが低下するケースは重症化の危険がある.急性肝不全の救急医療は一次医療機関から移植外科医まで,多くのスタッフの連携が必要な医療である.

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Treatment for acute liver failure as emergency medicine
井上 和明
昭和大学藤が丘病院消化器内科