肝胆膵第79巻第4号
急性アルコール中毒に対する救急・集中治療管理
電子書籍のみ
- 福田 俊輔，他（聖マリアンナ医科大学）
- 発行日：2019年10月28日
- 〈要旨〉
アルコール使用障害に関連する救急・集中治療領域の疾患としては「急性アルコール中毒」と「アルコール離脱症候群」がある．前者は特異的な治療は存在せず，アルコールが全身に及ぼす生理学的な変化を認識し，気道・呼吸・循環を安定化させることが主な治療となる．後者は早期の診断・治療が予後に大きく影響し，しばしばICUでの全身管理が必要となる．BZDsが第一選択薬であるが，過剰投与による中毒症状を防ぐために，DEXなどの補助療法を組み合わせることで，患者予後の改善につなげることができる．
詳細
The current approach for acute alcohol intoxication in emergency and critical care medicine
福田 俊輔 遠藤 拓郎 谷井 梨美 藤谷 茂樹
聖マリアンナ医科大学病院救急医学