肝胆膵第79巻第4号

腹部重症患者におけるopen abdominal management

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  • 矢島 慶太郎,他(慶應義塾大学)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈要旨〉
    Open abdomenとは,定型的閉腹を行わずに皮膚および筋層を閉じずに開腹状態で手術を終了することである.その適応には,外傷におけるダメージコントロール手術をはじめ,腹部コンパートメント症候群,腹腔内感染症がある.おのおのにおいてその目的は異なるが,生存率および閉腹率の改善,合併症率の低下など,その手術戦略の有用性が示されてきた.肝胆膵領域におけるopen abdomenの適応疾患としては,外傷や予定手術時の予期せぬ大量出血に対するDCS,重症急性膵炎によるACSなどがあげられるが,その頻度は決して高くない.しかし,open abdomenは患者の予後改善につながる重要な治療選択肢であり,その手技および管理は,肝胆膵外科医においても必要不可欠な手技と考えられる.

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詳細

Management of the open abdomen in critically ill patients
矢島 慶太郎 山元 良 佐々木 淳一
慶應義塾大学医学部救急医学