肝胆膵第79巻第3号

デュルバルマブ(抗PD-L1抗体)+ tremelimumab(抗CTLA-4抗体)の臨床試験の概要

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  • 工藤 正俊(近畿大学)
  • 発行日:2019年09月28日
  • 〈要旨〉
    PD-L1抗体のデュルバルマブとCTLA-4抗体であるtremelimumabの併用のphaseⅠ/Ⅱ試験の結果をもとに現在,第Ⅲ相試験であるヒマラヤ試験が進行中である.PD-1/PD-L1抗体とCTLA-4抗体の併用のrationaleとしてはpriming phase でCTLA-4抗体が効果を発揮しeffector phase でPD-L1抗体に加え,Treg表面のCTLA-4に対してCTLA-4抗体の効果が期待できるため注目を浴びている.2017年のASCOで報告された結果では,デュルバルマブ単剤の奏効率10%に対してデュルバルマブとtremelimumabの奏効率は25%とかなり奏効割合が増強している.組み合わせることによる治療関連有害事象もデュルバルマブ単独療法とデュルバルマブ+ tremelimumab併用療法に差はなく,このことをもって第Ⅲ相のヒマラヤ試験が現在進行中であり,その結果が大いに期待されている.

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Combination therapy with durvalumab and tremelimumab
工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科