肝胆膵第79巻第3号

PD-1/PD-L1 抗体とCTLA-4 抗体の併用臨床試験のrationale

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  • 工藤 正俊(近畿大学)
  • 発行日:2019年09月28日
  • 〈要旨〉
    がんに対する腫瘍の免疫逃避はリンパ節でのpriming phaseと腫瘍組織でのeffector phaseで起こっている.この両者ではCTLA-4を介する経路とPD-1/PD-L1経路による免疫逃避が起こっているため,これに対する抗体薬であるCTLA-4抗体と抗PD-1/PD-L1抗体を同時に投与することは合理的な治療方針である.さらには免疫逃避に深く関わっている制御性T細胞もpriming とeffect phaseの両者に関わっており抗CTLA-4抗体で制御可能であるため,この二つの抗体薬の組み合わせがcancer immunity cycleの回復に理論的には寄与し,がん細胞を効率的に排除可能となるのがこの組み合わせ治療のrationale である.

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詳細

Combination immunotherapy of PD-1/PD-L1 antibody with CTLA-4 antibody
工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科