肝胆膵第79巻第3号
Child-Pugh B 肝癌患者におけるニボルマブの有効性と安全性(CheckMate 040コホート5 trial)
電子書籍のみ
- 工藤 正俊(近畿大学)
- 発行日:2019年09月28日
- 〈要旨〉
Child-Pugh B患者におけるニボルマブの有効性・安全性については,これまでAASLD 2018,ASCO-GI 2019,APPLE 2019にて発表された. その結果, 奏効率は12.2%と若干Child-Pugh A の20.2%より劣るものの,病勢制御率や安全性はChild-Pugh Aとほぼ同等であることが判明した.また,全生存期間(OS)についても,7.6か月とソラフェニブのChild-Pugh B患者におけるOS 4か月よりも良好であり,今後Child-Pugh B肝癌患者の有望な選択肢となりうることが示された.
詳細
Efficacy and safety of nivolumab in patients with hepatocellular carcinoma and Child-Pugh B liver function: results of CheckMate 040 cohort 5 trial
工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科