肝胆膵第79巻第3号

Tislelizumabによる一次治療のphaseⅢ試験デザイン(RATIONALE-301試験)

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  • 井田 良幸,他(和歌山県立医科大学)
  • 発行日:2019年09月28日
  • 〈要旨〉
    切除不能肝細胞癌に対する一次療法として,抗PD-1抗体であるtislelizumabの第Ⅲ相試験(RATIONALE-301試験)が現在日本を含めたグローバルで進行中である.本稿では,RATIONALE-301試験の試験デザインについて解説する.全身治療歴のない切除不能肝細胞癌患者でChild-PughスコアA,ECOG 0または1の患者を,tislelizumab投与またはソラフェニブ投与の2群に1:1の比率で無作為に割り付け,主要目的として全生存期間を比較する.ニボルマブ(CheckMate 459試験)やペムブロリズマブ(KEYNOTE-240試験)を用いた進行肝細胞癌に対する第Ⅲ相臨床試験は,対照薬剤に対する優越性試験であったが,本試験は非劣性マージンを1.08 とする非劣性試験である.

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Phase III study design of tislelizumab (BGB-A317) versus sorafenib as first-line treatment of unresectable hepatocellular carcinoma: RATIONALE-301 study
井田 良幸 北野 雅之
和歌山県立医科大学第二内科