Bone Joint Nerve通巻第7号第2巻第4号
3D-CT による扁平足の動作解析
電子書籍のみ
- 生駒 和也ほか(京都府立医科大学)
- 発行日:2012年10月10日
- 〈抄録〉
扁平足における病態の評価には,足根骨の動作解析を生体で行うことが重要である.健常足および扁平足の底背屈および荷重時に撮像したCT 画像データを3 次元に再構築し,正常足と扁平足における底背屈および荷重時の後足部各関節の骨回転量をvolume merge法を用いて算出した.足関節背屈時に扁平足では距腿関節で背屈が減少した.足関節底屈時に扁平足は距腿関節で底屈と内転が減少した.距踵関節で底屈と内転,距舟関節で底屈と内転が増加した.荷重時では距腿関節で底屈し,距舟関節で背屈・外反・外転し,距踵関節で背屈・外反・外転した.本法は,足根骨動態の3 次元評価に有用であり,足部疾患の病態解析や,手術前後での足根骨の動態解析にも応用可能である.
詳細
Kinematics of flatfoot with 3D-CT
生駒 和也 今井 寛 城戸 優充 久保 俊一
京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学(整形外科)