肝胆膵第76巻第2号

DAA治療前後における脂質代謝の変化とその機構

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  • 中牟田 誠(国立病院機構九州医療センター)
  • 発行日:2018年02月28日
  • 〈要旨〉
    C型肝炎ウイルスは自己複製のために大量の脂質(コレステロール,脂肪酸)を必要としており,感染肝細胞の脂質代謝をハイジャックし脂質合成を亢進させている.DAA治療により急速にウイルスが排除されると,細胞内に脂質が貯留することになる.本来の脂質合成制御(抑制)には一定の時間がかかるために,細胞は貯留した脂質をリポ蛋白(VLDL)として分泌することとなる.VLDLはLDLへと代謝されるのでLDLが上昇することになるが,DAAによりその上昇パターンは異なり,一部のDAAは直接脂質代謝に作用している可能性がある.最終的にはウイルス要因が排除され,各症例のHCV感染前のLDLレベルに収束すると考えられる.

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Lipid metabolism in pre- and post-DAA treatments
中牟田 誠
独立行政法人国立病院機構九州医療センター 肝臓センター