肝胆膵第76巻第2号

DAA治療不成功例に出現する薬剤耐性変異とその特徴

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  • 黒崎 雅之,他(武蔵野赤十字病院)
  • 発行日:2018年02月28日
  • 〈要旨〉
    IFNフリーの抗ウイルス治療は,性別,年齢,肝線維化,IL28B遺伝子多型などの背景因子により治療効果が影響を受けない画期的な治療法であり,C型肝炎の診療を大きく変えた.しかし治療不成功となると薬剤耐性変異が惹起される.特にDAA治療のKey drugであるNS5A阻害剤に対する薬剤耐性変異は,DAA未治療例と比較するとDAA治療不成功では頻度が高くなるうえに,複雑かつ高度になる.NS3の薬剤耐性が比較的短期間で検出されなくなるのに対し,NS5Aの薬剤耐性は長期間残存する.従来から注目されていたL31,Y93変異だけでなく,DAA未治療例には存在しないP32欠失変異も一定の頻度で惹起されるため,再治療を考慮するうえで薬剤耐性ウイルスを把握することが重要な情報になる.

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Resistance associated substitutions after failure of DAA therapy
黒崎 雅之 板倉 潤 泉 並木
武蔵野赤十字病院消化器科