臨床精神医学第54巻第9号

児童・生徒の自殺問題─医療現場と学校現場の視点から─

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  • 仲野 芳恵・他(札幌医科大学)
  • 発行日:2025年09月28日
  • 〈抄録〉
    警察庁の統計によると,児童・生徒の自殺者数は2024 年に527 名と過去最多を記録し,特に女子の増加が顕著であった。同統計によると,中高生の自殺の原因として学校問題や家庭問題が多いが,背景には精神疾患の存在が示唆される。札幌医科大学附属病院では,高度救命救急センターに搬送された18歳以下の自殺企図例の死亡率が60%を超え,精神科と連携した継続支援が実施されている。学校現場では心の健康観察や自殺予防教育が進む一方,教員の多忙や不登校対応など課題も多い。また,自傷行為は自殺の重要なリスク指標であるが,多くのサインが見逃されている実態がある。児童・生徒の自殺予防には多機関・多職種による連携体制の構築や専門職への教育研修の強化が必要である。

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The problem of pupils and students suicide: perspectives from medical and school settings
仲野 芳恵 石橋 竜太朗 河西 千秋
札幌医科大学医学部神経精神医学講座