臨床精神医学第54巻第9号
教育・子育て 安定したこころを育むためには─子育てを社会で共創するための「WELL Community®」のデザイン─
電子書籍のみ

- 細田 千尋(東北大学)
- 発行日:2025年09月28日
- 〈抄録〉
親の孤立や育児ストレスが子どもの発達に及ぼす影響が指摘される中,「孤育て」や少子化への対策として,内閣府は子育ての社会化を政策的に掲げてきた。本稿ではその理念を具現化する地域モデルとして,親子と第三者が協働し子どもを中心に据えた共創型コミュニティ「WELL Community®」の取り組みを紹介する。社会関係資本や多世代交流の理論を背景に,専門家・保護者らへのインタビューと全国調査から28の要件を抽出し,1年間にわたりリビングラボで実践を行った。その結果,参加者のウェルビーイングや信頼関係の向上がみられ,第三者による支援が当事者双方に肯定的な影響をもたらすことが示された。親子が地域で安心して育つためには,共創的で包摂的なつながりのある社会環境が重要であることが示唆された。
詳細
Fostering child and parent wellbeing in the community through co-creative parenting: practice and implications of WELL Community®
細田 千尋*1,2
*1東北大学大学院情報科学研究科人間社会情報科学専攻学習心理情報学分野
*2東北大学加齢医学研究所脳科学研究部門認知行動脳科学分野