臨床精神医学第54巻第4号
精神障害を有する肥満症治療の取り組み
電子書籍のみ

- 八木 崇志・他(名古屋市立大学)
- 発行日:2025年04月28日
- 〈抄録〉
肥満症はその合併症のため短命であるとともに生活の質が低下するため,その対策は重要である。生活習慣の改善が治療の基本となるが,実際には多くの症例で減量治療には難渋している。原因の一つとして考えられるのは,肥満症に精神障害を合併している割合が高く,食事・運動療法の順守ができないなどであり,これらの背景が減量治療を困難としている現実がある。また,精神障害と肥満症の背景には,治療に対する意欲の低下といった心理的特徴を有しており,減量治療において対処すべき問題である。本稿では,これら精神障害と肥満症の背景因子や,食事・運動療法を主体とした減量治療,精神障害を有する患者が減量・代謝改善手術を受ける際に考慮すべき点などについても議論する。精神障害を有する肥満症患者の減量のためには,精神科医の立場から減量に対する積極的な関与が重要とされる。
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Obesity treatment with psychiatric disorders
八木 崇志 田中 智洋
名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学