臨床精神医学第53巻第3号

アルツハイマー型認知症の金銭管理能力と前頭葉機能との関連性

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  • 小野久美子・他(北海道立向陽ヶ丘病院)
  • 発行日:2024年03月28日
  • アルツハイマー型認知症患者(ATD)42名を対象に金銭管理能力評価尺度(FCAT)を用いて,ATD患者の金銭管理能力と認知機能,前頭葉機能および注意力との関連を検討した。FCAT総得点21点以上の患者を非障害群,20点以下を障害群として,この2群の各項目を比較した。その結果,障害群ではMMSEとFABの総得点が有意に低く,下位尺度では「場所の見当識」と「運動系列」に大きな効果量が認められた。二項ロジスティック回帰分析の結果,金銭管理能力の有無を予測する因子として「場所の見当識」(オッズ比5.09,95%信頼区間1.71~15.13)と「運動系列」(オッズ比3.43,95%信頼区間1.18~9.94)が採択され,予測判別率は81%であった。これらの結果から,ATDの金銭管理能力の判定には,MMSE総得点と「場所の見当識」に加えて,前頭葉機能検査であるFAB総得点と「運動系列」を加えて検討することが必要であることが示唆された。

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Relationship between financial competency and frontal lobe function in Alzheimer’s type dementia
小野 久美子*1 森 伸幸*2 中野 倫仁*3
*1北海道立向陽ヶ丘病院
*2北海道医療大学心理科学部
*3資生会臨床精神医学研究所