臨床精神医学第52巻第9号

アルツハイマー病の疫学

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  • 小原 知之(九州大学)
  • 発行日:2023年09月28日
  • 〈抄録〉
    認知症の疫学研究は循環器疾患や悪性腫瘍の疫学研究に比べ,その疾患特異的な特徴や社会的偏見から研究数は少ない。近年におけるわが国の地域住民を対象とした認知症の有病率は15.0 ~ 16.4%と高い値で推移しており,病型別の内訳をみるとアルツハイマー病(AD)の占める割合が最も高かった。欧米を中心とした認知症の追跡調査の成績からAD発症と関連する因子として,高血圧,糖尿病,高コレステロール血症,喫煙,飲酒,うつ病,孤独感,睡眠時間,運動習慣,食習慣があげられる。ADの発症リスクを低減してその社会的負担の増大を抑制するためには,中年期から生活習慣病の予防とその適切な管理に加えて健康的な生活習慣を心がけることが大切である。

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Epidemiology of Alzheimer’s disease
小原 知之
九州大学大学院医学研究院精神病態医学