臨床精神医学第51巻第6号

自閉症的特性の精神病理と臨床的意義

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  • 白間 綾(国立精神・神経医療研究センター)
  • 発行日:2022年06月28日
  • 〈抄録〉
    社会的なコミュニケーションの障害や限局的興味,反復的行動といった特徴により構成される自閉症的特性が,一般人口において連続的な分布特性を示すことは広く知られるようになった。その一方で各国の大規模コホート研究から,臨床域に含まれない自閉症的特性がさまざまなメンタルヘルスのリスクを高めることが明らかになってきた。これに加え,自閉症的特性がASD以外のADHD,DCDといった神経発達障害だけでなく,統合失調症や双極性障害,うつ病といったさまざまな精神疾患において疾患横断的に存在することが示された。このような自閉症的特性の連続的分布特性と疾患横断性は,DSMやICDといった精神症状に基づいて疾患をカテゴリー化する診断の枠組みでは捉えきれなくなってきている。本論ではまず自閉症的特性がどのように研究されてきたかを概観する。これをふまえ,自閉症的特性が関連した障害を適切に評価・支援するために必要な視点を探る。

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The psychopathology and clinical meanings of autistic traits
白間 綾
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部