臨床精神医学第51巻第6号

統合失調症のゴールにつながる評価法

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  • 兼田 康宏(岩城クリニック)
  • 発行日:2022年06月28日
  • 〈抄録〉
    統合失調症のゴールとしては主に症状的,機能的,そして主観的リカバリーが考えられる。まず,精神症状の評価尺度には,陽性・陰性症状評価尺度や簡易精神症状評価尺度などがあるが,認知機能評価には認知機能評価尺度,また,うつの評価にはCalgary Depression Scaleが適している。次に,機能評価においては,認知機能,機能的能力,そして機能的アウトカム(社会機能)の3領域を評価するが,神経認知機能評価にはMATRICSコンセンサス認知機能評価バッテリーや統合失調症認知機能簡易評価尺度,機能的能力評価にはUCSD Performance-Based Skills Assessmentや統合失調症認知評価尺度,そして社会機能評価には機能の全体的評定や社会的職業的機能評価尺度などがある。主観的リカバリーを評価するうえで欠かせないQOLの評価尺度として,Schizophrenia Quality of Life Scaleなどがある。目的に応じてこれら評価尺度を上手に組み合わせて使用することが望まれる。

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Evaluation methods leading to the goal of schizophrenia
兼田 康宏
岩城クリニック心療内科・精神科