臨床精神医学第50巻第7号

精神医学史からみた「精神医学の哲学」

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  • 山岸 洋
  • 発行日:2021年07月28日
  • 〈抄録〉
    精神医学と哲学との関係を歴史的にたどるとすれば,主要なできごとや学者だけとりあげるとしても膨大な作業になる。そこで筆者はドイツ精神医学の二人の著名な学者の講演録に特に着目し,その範囲で二人の哲学に対する姿勢を探索し,比較してみることにした。Schneiderは,通常は経験的二元論と呼ばれる立場をとっているが,講演の中でその立場自体を根底から覆すような思弁へと一瞬立ち入ろうとしている。他方Kraepelinは,そうした思弁を徹底して排除しており,自然科学的な経験的観察によってのみ精神医学が進歩することを終始主張している。Schneiderには,目立たないながらも,「精神医学の哲学」への親和性がはっきり認められる。

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History and philosophy of psychiatry
山岸 洋