肝胆膵第84巻第4号

酸化的DNA損傷修復酵素遺伝子の一塩基多型と肝細胞癌

電子書籍のみ

  • 宮西 浩嗣,他(札幌医科大学)
  • 発行日:2022年04月28日
  • 〈要旨〉
    C型肝炎ウイルス感染は肝細胞癌の主要な原因であり,発癌の一因が肝鉄沈着である.また増加が続く脂肪肝炎においても肝鉄沈着を伴う症例が多い.肝臓の遊離鉄は,ヒドロキシルラジカル(・OH)を含む活性酸素種の形成を促進する.・OHは8-oxo-7,8-dihydro-2’-deoxyguanosineなどの変異原性塩基を生成し,これにより,複製の際にG:CからT:Aへの変異の頻度が増加し,発癌に関与する.これに対し,生体には酸化的DNA損傷を修復するメカニズムがあり,本稿では8-oxo-dGに誤対合したadenineの認識と除去を担うMUTYH遺伝子の単一塩基多型と肝発癌の関連についての知見を概説する.

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

A single nucleotide polymorphism in the oxidative DNA repair enzyme gene and hepatocarcinogenesis
宮西 浩嗣 櫻田 晃 坂本 拡基
札幌医科大学医学部腫瘍内科学講座