臨床精神医学第49巻第3号

アルコール離脱せん妄

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  • 田 亮介(駒木野病院)
  • 発行日:2020年03月28日
  • 〈抄録〉
    アルコール離脱によるせん妄は振戦せん妄とも呼ばれ,アルコール離脱のうち後期症状群(大離脱)に含まれる。一般的には,飲酒の中止・減量後,2 ~ 3 日経たのちに発症し,多くが2 ~ 3日間で消失する。アルコール離脱症状はGABA神経系とグルタミン酸神経系のバランスが崩れることにより生じると考えられている。アルコール離脱症状を呈する者のうち,一部しかせん妄に至らない理由は不明だが,キンドリングという現象が関与している可能性がある。アルコール離脱臨床評価スケー ル改訂版(CIWA-Ar)により離脱症状を評価し,それに基づいて治療計画をたてることが重要である。薬物療法の第一選択としてはベンゾジアゼピン系薬剤が推奨されており,抗てんかん薬や抗精神病薬についてはアルコール離脱せん妄に直接的な効果はないが,重症の離脱せん妄の際にはベンゾジアゼピン系薬剤に付加的に使われている。

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Delirium tremens
田 亮介
医療法人財団青溪会駒木野病院