臨床精神医学第48巻第12号

メニエール病

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  • 北原 糺(奈良県立医科大学)
  • 発行日:2019年12月28日
  • 〈抄録〉
    メニエール病はストレスによって引き起こされることが古くからいわれているが,いまだ原因不明の疾患である。メニエール病とストレスという,両者とも非常に曖昧な事象の因果関係を科学的に検証するためには,それぞれを具体的な標的に置き換える必要がある。そこでメニエール病を「内耳」に,ストレスを「ストレス・ホルモン」に置き換えると,以前から「内耳」と「ストレス・ホルモン」との関連が基礎医学的,臨床医学的に指摘されていることに気づく。視床下部において産生され下垂体後葉より分泌される抗利尿ホルモンは,ストレス負荷により血中濃度が上昇する「ストレス・ホルモン」の一つであり,腎臓と同様に「内耳」における水の出入,液性恒常性に関与していると考えられている。水を介した「内耳」と「ストレス・ホルモン」の相互関連を明らかにすることで,メニエール病とストレスとの因果関係を検証し,さらに治療についても考察する。

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Meniere’s disease
北原 糺
奈良県立医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学