臨床精神医学第48巻第10号

未成年患者の精神科診療,制度上の諸問題─親の同意有無・医療費負担,低保険点数と経営─

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  • 松田 文雄(松田病院)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈抄録〉
    未成年患者の精神科診療における制度上の諸問題がある。精神保健福祉法における医療保護入院の要件に関して,家族の同意として「親権」の観点が優先順位に影響している。虐待の問題もあるが未成年患者の場合は,同意に際して家族関係の理解も治療上重要である。また,任意入院に関して,未成年患者における同意能力の問題が明記されていない。一方,未成年患者においては医療費の支払い能力の問題がある。貧困家庭や診療報酬上の問題も含め医療保険制度上の改善が必要である。また,児童相談所運営指針における “委託一時保護”の問題がある。委託一時保護を引き受けた精神科入院治療では行動制限などに関する法的整備(委託一時保護の場合に精神保健福祉法を適用することについて)も必要である。さらに“経営”という観点も含め,さまざまな観点から諸問題について検討する。

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詳細

Psychiatric practice of underage patients and Institutional issues –Parental consent, Medical expenses, Low medical insurance points and management
松田 文雄
医療法人翠星会松田病院