臨床精神医学第48巻第10号

神経発達症の心理検査・評価尺度をどう活用するか

電子書籍のみ

  • 岡田 智(北海道大学)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈抄録〉
    本稿では,心理アセスメントは援助プロセスに位置づけられるものであり,心理検査の臨床適用や検査結果の解釈にはいくつかの留意点があることを示した。1つ目は,個人間差と個人内差の考えをベースに,心理検査を用いてクライエントの強みを描き出すことである。2つ目は,テストの持つ信頼性・妥当性の特性をよく知り,生態学的観点も含めた総合的解釈を行うことである。3つ目は,客観的把握だけでなく主観的把握も大事にすることである。また,心理検査や心理尺度は,診断や心理援助につながる情報を与えてくれる一方で,さまざまな限界やリスクをはらむことがあり,この点を意識しなければならないこと,心理士が研鑽に励むことができるような労働上条件を整備する必要があることについても触れた。クライエントの利益ファーストでIntelligent Testing 3)を心がける必要がある。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Intelligent testing with psychological assessment tools
岡田 智
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター