臨床精神医学第48巻第10号

神経発達症と虐待予防

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  • 土橋 圭子・他(大阪大学)
  • 発行日:2019年10月28日
  • 〈抄録〉
    神経発達症の子どもは,養育者や支援者・指導者の偏見・障害についての無理解・規範意識の欠如・法令知識の欠如や法令の不遵守などによって,家庭・学校・入所施設・就労施設などのさまざまな生活の場で,マルトリートメントや教育虐待を受けやすい。支援者や指導者のその不適切な関わりや指導・虐待は,神経発達症の子のトラウマ・情緒障害・愛着障害・うつといった症状やひきこもり・環境への不適応といった問題の要因となりやすい。神経発達症の子どもの心身に生涯にわたり悪影響を及ぼしていく。このことは,友田の脳科学研究の知見によって検証されている。本節では,神経発達症の子どもが心身ともに健やかに成長していけるよう,神経発達症の子どもを取り巻く環境として最も重要な鍵となる養育者や支援者・指導者,また将来,子どもの養育や支援・指導を担うであろうすべての子どもに対して,予防教育という観点から「包括的虐待防止教育」の方略について考える。

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Neurodevelopment and abuse prevention
土橋 圭子*1 友田 明美*2
*1 大阪大学大学院連合小児発達学研究科・福井校
*2 福井大学子どものこころの発達研究センター 発達支援研究部門