肝胆膵第80巻第2号

喫煙と慢性膵炎の関係-基礎研究と疫学調査のデータから-

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  • 藤森 尚,他(九州大学)
  • 発行日:2020年02月28日
  • 〈要旨〉
    喫煙は,慢性膵炎のリスク因子として古くから知られているが,飲酒ほど重要性を認識されていない側面がある.近年,本邦からも含めて慢性膵炎と喫煙に関する疫学データが複数報告され,その重要性が改めて注目されている.多くの疫学データから,喫煙は慢性膵炎の独立したリスク因子である.また喫煙量に依存して慢性膵炎のリスクが増加すること,飲酒習慣と喫煙習慣が重なると慢性膵炎の発症・進展がさらに促進されることも認識しておく必要がある.基礎研究においても,喫煙刺激がニコチン性アセチルコリン受容体を介して,腺房細胞障害や膵星細胞活性化を惹起することが報告されている.上記背景を考慮して,禁酒指導に加えて禁煙指導も行うことが慢性膵炎診療において重要である.

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Relationship between chronic pancreatitis and smoking
藤森 尚*1 末廣 侑大*1 村上 正俊*1 松本 一秀*1寺松 克人*1 高松 悠*1 高岡 雄大*1 大野 隆真*1 五十嵐 久人*1,2 伊藤 鉄英*3,4 小川 佳宏*1
*1九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
*2五十嵐内科
*3福岡山王病院膵臓内科・神経内分泌腫瘍センター
*4国際福祉医療大学大学院医学研究科消化器内科