肝胆膵第80巻第2号
慢性膵炎はなぜ痛いのか-膵内神経システムからの考察-
電子書籍のみ
- 池浦 司,他(関西医科大学)
- 発行日:2020年02月28日
- 〈要旨〉
慢性膵炎では高頻度で腹痛や背部痛といった疼痛症状がみられ,その疼痛に対する治療は,生活の質の向上につながるため臨床上必要不可欠である.慢性膵炎の疼痛に対して効果的な治療を行うためには,膵臓で生じた疼痛刺激がどのように中枢神経へと伝わるか,また膵内ではどのような神経生化学的な変化が生じているのかを理解することが重要である.本稿では慢性膵炎はなぜ痛いのかの問いに対し,膵内神経システムの観点から概説する.
詳細
Intrapancreatic nerve system in chronic pancreatitis
池浦 司 加藤 孝太 岡崎 和一
関西医科大学消化器肝臓内科