臨床精神医学第48巻第2号

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  • 特集/新たな精神科保険診療のベストプラクティス
  • 発行日:2019年02月28日
  • 〈企画趣旨〉
     世界を見渡すと、中国のように、富裕層ほど質のよい治療が受けられるような国もあれば、英国のように、医療費は抑制されているが、あまり自由度のない医療制度まで、さまざまな医療制度がある。日本の医療制度は、患者がいつでもどの病院にもかかれるというフリーアクセスの良質の医療が、比較的安い医療費で実現している国として世界的にも注目され、2011年にはLancet誌が日本ではなぜこのような医療が実現しているのかを探る特集が組まれたこともある。世界的に見ると、同様の医療制度で成功している国はなく、われわれは道なき道を行くことになる。
     現状の保険診療における点数は、厚生労働省が望む方向に医療を誘導するために巧妙に設計されたものであり、保険制度は、日本の今後の精神医療が向かうべき方向を指し示している。そして、その制度の中で、如何にして最良の医療を提供するかは、現場の医師の裁量にかかっている。
     本特集では、まずは2018年の精神科領域における診療報酬改定について、精神科病院、総合病院、精神科診療所の異なる立場から概説、ご意見、さらには今後のご提言をいただいた。続いて、比較的最近、日本の精神科保険診療の中で認められるようになった保険制度の学問的な背景を探り、これを手掛かりとして、保険診療の中で如何にして最良の医療を提供できるかについて、現場の最尖端で日々格闘しておられる先生方にご執筆をお願いした。

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〈目次〉
2018年度診療報酬改定を受けて─精神科病院の立場から─ (光の丘病院)馬屋原 健
2018年度精神科診療報酬改定を受けて─総合病院の立場から─ (国立国際医療研究センター病院)加藤 温
2018年度精神科診療報酬改定を受けて─精神科診療所の立場から─ (錦糸町クボタクリニック)窪田 彰
精神科アウトリーチ支援 (東北福祉大学)西尾 雅明・他
措置入院者の退院後支援等 (沼津中央病院)杉山 直也
精神科デイケアの今後のあり方 (市ケ谷ひもろぎクリニック)渡部 芳德・他
認知行動療法と保険診療 (群馬大学)小野 樹郎・他
精神科救急(精神科救急入院料の改定,精神科急性期治療病棟入院料の改定,看護職員夜間配置加算など) (さわ病院)澤 温
治療抵抗性統合失調症に対するクロザピンの導入 (慶應義塾大学)中島 振一郎
心理検査─公認心理師資格との関連を中心に─ (兵庫教育大学)岩井 圭司
精神疾患患者の妊娠・出産の連携診療 (東京医科歯科大学)竹内 崇・他
性別適合手術が保険適応となった意義と性同一性障害/性別違和診療における精神科医の役割 (岡山大学)松本 洋輔
精神科領域での遠隔医療とICTを活用した医療機関連携の政策動向 (千葉大学)吉村 健佑・他
精神科リエゾンチーム加算の意義─常勤医師1人態勢・救命救急センターを有する無床総合病院精神科の場合─ (船橋市立医療センター)宇田川 雅彦・他
精神科領域におけるジェネリック(後発)医薬品 (昭和大学)常岡 俊昭・他
認知症患者の地域ケア(認知症地域包括診療料,認知症地域包括診療加算) (成仁病院)片山 成仁
2018年診療報酬改定における精神科薬物療法の最適化 (千葉大学)築地 茉莉子
研究報告
豪州精神科トリアージスケール(Mental health triage scales : MHTS)を用いた精神科救急状態の評価 (松原病院)松原 拓郎・他