臨床精神医学第48巻第4号

小児の頭部外傷

  • 栗原 まな(神奈川県総合リハビリテーションセンター)
  • 発行日:2019年04月28日
  • 〈抄録〉
    当院で入院リハビリテーションを行った210例を提示しつつ,小児期受傷の脳外傷についてその実態を述べた。受傷原因では交通事故が圧倒的に多いが,虐待による脳外傷の存在を忘れてはならず,虐待による脳外傷の予後は特に悪い。後遺症には身体障害,知的障害,高次脳機能障害があるが,小児においては高次脳機能障害(記憶・注意・遂行機能障害,感情コントロール不良が主)は評価も対応も難しい。小児では神経心理学的検査バッテリーが限られているため,生活の中での観察から評価することが必要になる。交通事故・虐待・転落・スポーツによる脳外傷の特徴についても述べた。さらに幼児期受傷の脳外傷,成人への移行,軽度の脳外傷についても述べた。

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Traumatic brain injury in children
栗原 まな
神奈川県総合リハビリテーションセンター小児科