Bone Joint Nerve通巻第6号第2巻第3号
人工股関節の感染治療
電子書籍のみ
- 伊藤 浩(旭川医科大学)
- 発行日:2012年07月10日
- 〈抄録〉
人工股関節置換術(THA)の摩耗や弛みの問題が解決しつつある現在,手術部位感染は静脈血栓塞栓症と並びTHAの最も重篤な合併症である.深部感染の発生頻度は,初回THAで 0.2〜2%程度であり,表層感染も含めると3%程度である.インプラントを保持または入れ替えることにより,下肢の機能を保つことを治療の目標とし,手術的なデブリドマンならびに抗生物質投与が治療のかなめとなる.重篤な感染ではインプラントの抜去が必要となる.
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Treatment of infection after total hip arthroplasty
伊藤 浩
旭川医科大学整形外科