臨床精神医学第53巻第8号

リスペリドンにより悪性症候群を伴わない横紋筋融解症を呈した統合失調症の1症例

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  • 武田 隆綱(武田メンタルクリニック)
  • 発行日:2024年08月28日
  • 〈抄録〉
    リスペリドンにより悪性症候群を伴わない横紋筋融解症を呈した統合失調症の1症例を経験したので報告する。症例は当院初診時40歳の女性である。クエチアピン500 mgの投与で安定していたが,糖尿病を併発したため,42歳時にリスペリドン3 mgに変更した。その2か月後に四肢の筋肉痛と脱力感が出現した。血清クレアチンキナーゼ(CK)と血清ミオグロビンの上昇がみられ,肝機能,腎機能,電解質は正常範囲内で,悪性症候群の症状はみられないため,横紋筋融解症と診断した。直ちにリスペリドンを中止したところ,9日後に筋肉痛や脱力感は消失し,16日後には血清CK,血清ミオグロビンとも正常化した。その後はブレクスピプラゾール2 mgを投与し,安定している。本症例の経験から,リスペリドンを投与する際には,横紋筋融解症の発症を念頭におくことが必要と考えられる。

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A case of schizophrenia with risperidone-induced rhabdomyolysis without neuroleptic malignant syndrome
武田 隆綱
武田メンタルクリニック