臨床精神医学第53巻第5号

認知行動療法

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  • 久保田 智香・他(国立精神・神経医療研究センター病院)
  • 発行日:2024年05月28日
  • 〈抄録〉認知行動療法は,認知と行動を見直して変化を促し,より柔軟に物事に対処する力を身につけて問題を解決する精神療法であり,周産期うつ病に対してもその有効性が示されている。周産期においては約1割がうつ病に罹患するが,胎児や母乳への影響から薬物療法に限界がある場合も多く,認知行動療法の普及が期待されている。プレコンセプションケアにおいても,認知行動療法は,飲酒や喫煙などの生活習慣の改善やうつ病予防に活用できる可能性を持っている。他職種を対象とした認知行動療法の研修も少しずつ広がっている。しかしながら,人的資源の不足や保険診療の問題などから普及には限界もある。そこで,近年ではモバイルアプリケーションや仮想現実(virtual reality:VR)を活用した認知行動療法の普及も進んでいる。さまざまな形での認知行動療法が発展し,周産期メンタルヘルスケアの体制が充実することを願う。

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Perinatal mental health care promotion using the web and IT devices
久保田 智香*1 蟹江 絢子*2
*1国立精神・神経医療研究センター病院
*2東京大学医学部附属病院こころの発達診療部