臨床精神医学第53巻第5号

薬物療法

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  • 根本 清貴(筑波大学)
  • 発行日:2024年05月28日
  • 〈抄録〉「妊娠・授乳と薬」については医療者も患者もともに心配することである。最近のエビデンスでは,抗精神病薬,抗うつ薬については催奇形性のリスクはベースラインリスクである3%を上回らないことが明らかとなってきている。気分安定薬の中ではバルプロ酸と炭酸リチウムについては注意が必要である。一方,妊娠中に精神状態が不安定であると早産・低出生体重のリスクが高くなることも明らかになってきている。薬のリスクだけに捉われるのではなく,総合的に妊娠している女性のメンタルヘルスを保つことが生まれてくる児の健康につながることを念頭において妊産婦の診療にあたることが肝要である。この点で妊娠を考えている女性に対しては,プレコンセプションケアを行い,薬が妊娠に及ぼす影響,妊娠中のメンタルヘルスの維持の大切さなどについて話し合い,共同意思決定を行うことが望ましい。

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Pharmacotherapy for expectant and nursing mothers
根本 清貴
筑波大学医学医療系精神医学