臨床精神医学第53巻第1号

日本に蔓延する睡眠不足

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  • 甫母 瑞枝(スリープクリニック調布)
  • 発行日:2024年01月28日
  • さまざまな調査で日本人の睡眠不足が報告されているが,多くは主観的評価によるためどの程度不足しているのか不明である。客観的な指標を用いると週内で睡眠時間の変動が大きいことがわかる。多くの人で平日は短時間睡眠,休日が過眠・遅起きなのが実態である。これは社会的ジェットラグ(SJL)を起こし,子ども世代の不登校,勤労世代の健康障害に関連する。電子メディア使用による自発的な遅寝に加えて,カフェインを多く含むエナジードリンク摂取や夜間の光曝露が,平日の遅寝・短時間睡眠を促進していると考えられる。しかも,気候変動,アレルギー性鼻炎の増加は,睡眠の質の低下を引き起こしていて,今後も睡眠不足の悪化が予想される。特に子どもとその家族に対して,正しい睡眠習慣を持つような教育が必要だが,加えて人間の生理機能にあった社会づくりが求められる。

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Sleep deprivation is widespread in Japan
甫母 瑞枝*1,2
*1スリープクリニック調布
*2さくら睡眠サポート労働衛生コンサルタント事務所