臨床精神医学第51巻第2号

症例報告の執筆,投稿,改訂,受理,掲載

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  • 大森 哲郎(藍里病院あいざと精神医療研究所)
  • 発行日:2022年02月28日
  • 〈抄録〉
    日本精神神経学会の機関誌「精神神経学雑誌」の編集に携わってきた経験をもとに,症例報告の執筆から掲載までの過程を実際的観点から紹介する。2012年から2021年までの10年間に同誌に発表された症例報告は,名論文ぞろいとはいえわずか27編に留まる。論文の内容を分析すると,精神科のよくある病気(common diseases)の症例報告は,思うほど簡単ではないことが示唆される。症例との出会いは偶然ではあるが,準備がなければみるべきものがみえず,気づくべき意義に気づかない可能性がある。症例報告作成は,なんらかの観察から始動し,同意取得を経て,執筆,投稿,改訂,受理,掲載に至るまでには長い過程を踏む。その作業自体に専門領域の知識と理解を深めるという大きな意義があるし,掲載論文は学術的資産としてアーカイブされ,類似症例を診療する臨床家のための貴重な資料となる。

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Writing, submission, revision, acceptance, and publication of case reports
大森 哲郎
社会医療法人あいざと会藍里病院あいざと精神医療研究所