臨床精神医学第48巻第9号

一過性てんかん性健忘と記憶想起

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  • 白河 裕志(渚クリニック)
  • 発行日:2019年09月28日
  • 〈抄録〉
    さまざまな臨床症状を示す3例の一過性てんかん性健忘の神経基盤を検証した。いずれも前向性健忘を呈したが,それに加えて1例目は地誌的失見当識が主体で,2例目は人や物の名前がわからなくなる語健忘を示し,3例目は相貌失認をきたした。1例目は海馬の場所細胞や格子細胞の機能障害からくる認知地図の消失として捉え,2例目は海馬の検索機能の障害として捉え,3例目は海馬のgrandmother cellの機能障害として捉え,それぞれ海馬のシナプス固定の毀損によって生じた病態であると結論づけた。前向性健忘がシナプス固定の障害由来の病態であることより,記憶想起の障害も一元的に捉えることができる。

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Transient epileptic amnesia and memory reactivation
白河 裕志
渚クリニック