臨床精神医学第48巻第9号

精神科領域における電子化された生涯健康記録(EHR)とソーシャル・ヘルス・レコード(PHR)の可能性

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  • 藤井 進・他(慶應義塾大学)
  • 発行日:2019年09月28日
  • 〈抄録〉
    各医療施設にある医療情報の集約と共有化による地域連携や,睡眠時間や日々の生活強度情報などの健康情報を,自らの意思で収集・保存・共有を行うPersonal Health Record(以下,PHR)が注目されている。PHRは自らの健康意識を高め,行動変容に期待した場面での利用が多く,精神科領域での認知行動療法を基にしたデジタル利用も広義のPHRといえる。また人工知能技術の進化で,これまで定性でしか評価できなかったことが定量評価できることが増え,躁うつ症状の定量化評価が報告されはじめた3)。睡眠障害やうつ病のアプリケーション治療がFDAに申請されるなど,精神科領域におけるPHRの利用は,医療情報を閲覧することから,治療に介入する方法や道具になりつつある。健康増進・維持から患者介入へと進み,今後の精神科医や専門とするアカデミアの関与がより重要になることが予想される。

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詳細

Future advantages of EHR and PHR in psychiatric patients
藤井 進*1 野中 小百合*2 矢作 尚久*1
*1 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
*2 東京大学大学院工学系研究科