臨床精神医学第48巻第9号

スマートフォンのアプリケーションを用いた自殺予防

電子書籍のみ

  • 白石 将毅・他(札幌医科大学)
  • 発行日:2019年09月28日
  • 〈抄録〉
    スマートフォンは,コミュニケーション・ツール,あるいは情報配信/収集ツールとして多くの人に利用されている。スマートフォンのアプリケーション(アプリ)による介入は,自傷行為や自殺企図のある患者を医療サービスに結びつけ,援助希求能力が低くなっている人々の手助けになると考えられている。2012年に米国で開発されたsafety planという介入ツールが,アプリへと発展し,その後開発された多くの自殺予防のためのアプリはこのsafety planを元に作成された。現在,数多く提供されているアプリのコンテンツに最も共通しているのは,ピア・サポートへのアクセスとsafety planning interventionであった。しかしながら,自殺予防のためのアプリについては十分にエビデンスが検証されているわけではなく,今後さらなる調査と研究が必要である。今後,自殺のリスクを軽減させる効果のある自殺予防アプリが開発され,それが社会的に普及し発展していくことが望まれる。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

Suicide prevention by using smartphone application
白石 将毅*1 成田 賢治*2 河西 千秋*1
*1 札幌医科大学医学部神経精神医学講座
*2 江別市立病院精神科