肝胆膵第83巻第1号

NASH進展肝不全に肝移植は有用か

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  • 原田 昇,他(九州大学)
  • 発行日:2021年07月28日
  • 〈要旨〉
    非代償性肝硬変の根本的治療として肝移植が考案され,本邦では2018年までの統計によれば,8,909症例の生体肝移植が施行され,適応疾患としてNASH肝硬変は171症例(全体の約2%,肝細胞癌合併42症例)であった.一方で脳死肝移植は累計416症例施行され,NASH肝硬変は12症例であった.実際には肝移植の適応疾患としてB型肝炎ウイルス性肝硬変,C型肝炎ウイルス性肝硬変が減少し,NASH肝硬変が増加してきているのは周知のことである.全国統計ではNASH肝硬変に対する脳死肝移植の5年生存率は72.7%,生体肝移植では5年生存率は79.2%であり,ほかの肝疾患と比較して有意差はないと考えられた.今回,自験例とともにNASH進展肝不全に対する肝移植成績について述べたい.

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Treatment of liver transplants in patients with liver cirrhosis due to non-alcoholic steatohepatitis
原田 昇 戸島 剛男 伊藤 心二 森田 和豊 武石 一樹 冨野 高広 栗原 健 小斉 侑希子 吉住 朋晴
九州大学大学院消化器・総合外科