肝胆膵第81巻第1号
DAA治療後脂質変化-MRI-PDFF(proton density fat fraction)の有用性-
電子書籍のみ
- 辰巳 明久,他(山梨大学)
- 発行日:2020年07月28日
- 〈要旨〉
C型肝炎患者はDAA治療の発達により, ほぼ100% SVR(sustained viralresponse)が得られるようになった.C型肝炎ウイルスは肝内の脂質代謝に影響を与えることが知られている.一方,DAA治療後に肝内脂肪がどのように変化するのか,十分には検討されていない.MRIによるproton density fat fraction(PDFF)は肝内脂肪を正確に定量することが可能であり1),脂肪肝の非侵襲的評価法として有用である.そこで今回C型肝炎DAA治療後の脂質代謝の変化をMRI-PDFFを用い評価したので報告する.
詳細
The role of MRI-PDFF in the evaluation of hepatic lipid metabolism after HCV eradication
辰巳 明久 前川 伸哉 榎本 信幸
山梨大学医学部第一内科