肝胆膵第81巻第1号

小児のC型肝炎の現状とDAA治療のインパクト

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  • 田尻 仁,他(近畿大学)
  • 発行日:2020年07月28日
  • 〈要旨〉
    わが国の小児C型慢性肝炎では,肝線維化の進行は緩徐であり,新犬山分類F0~F1が大部分である.小児期には肝硬変は稀であり,肝細胞癌の症例は報告されていない.わが国のC型肝炎母子感染小児の診療ガイドライン(2020年版)では,12歳以上の小児C型慢性肝炎は,直接作用型抗ウイルス剤による治療の適応である.一方,12歳未満の小児では,活動性慢性肝炎例,または線維化F2以上の症例では治療を考慮してもよいとされているが,母子感染例では乳児期から6歳頃までにHCV RNAの自然消失が起きること,小児期には肝線維化は軽度であることなどを踏まえ,治療開始時期については専門家にコンサルトすることが望ましい.

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詳細

Current status of chronic hepatitis C in children and an impact of DAA treatment
田尻 仁*1 別所 一彦*2 鈴木 光幸*3
*1近畿大学奈良病院小児科
*2 大阪大学大学院医学系研究科小児科学
*3 順天堂大学医学部小児科学講座