臨床精神医学第51巻第8号

認知機能リハビリテーションの統合失調症に対する効果─脳画像研究─

電子書籍のみ

  • 板倉 征史・他(松江市立病院)
  • 発行日:2022年08月28日
  • 〈抄録〉
    統合失調症患者における認知機能の障害は,社会機能の長期的転帰の決定要因の一つであることが明らかになっている。認知機能障害の改善を目指すさまざまな治療法が開発されてきており,その一つとして認知機能リハビリテーション(cognitive rehabilitation:CR)がある。CRは認知過程の改善を狙い,効果の持続性と日常生活への般化を治療ゴールに置く介入法である。認知機能や全般機能の改善に有効性が認められることに加え,数は少ないながらもCRの生物学的な効果についても示唆する研究が近年報告されてきている。CRの生物学的効果に関する報告によると,CRを行うことで,脳機能面においては脳部位あるいは脳内ネットワークにおける脳活動が改善していることが示唆されており,脳構造面においてはCRが神経保護的に作用する可能性がある。

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

The efficacy of cognitive rehabilitation for schizophrenia: neuroimaging review
板倉 征史*1 兼子 幸一*2
*1松江市立病院
*2社会医療法人仁厚会医療福祉センター倉吉病院