肝胆膵第77巻第5号

  • 特集/膵嚢胞診療最前線−IPMN 国際診療コンセンサスガイドライン改訂を踏まえて−
  • 発行日:2018年11月28日
  • 〈企画趣旨〉
     IPMN国際診療コンセンサスガイドラインが2017年に最新改訂版として発刊された。今回の改訂は第三版に相当する。切除適応に相当するhigh risk stigmata、要精査のworrisome featureの定義が改訂され、病理診断についても定義・名称などが変更された。また、経過観察については2015年米国消化器病学会より新規に提唱された膵嚢胞性腫瘍経過観察打ち切り方針に対抗して明確な方針を示した内容になっている。今回はIPMNについてのみの改訂であるが、MCN、SCNなどほかの膵嚢胞性腫瘍や嚢胞変性を伴うSPNについても、全国調査の結果など最新の知見を取り入れ整理し、また問題点や課題についても指摘いただき、日常診療に役立つよう解説いただくのが本特集の目的である。

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〈目次〉
〔巻頭言〕課題の多い分枝型IPMN患者の診療 下関市立市民病院 田中 雅夫
IPMN国際診療コンセンサスガイドライン最新版(2017年)
High risk stigmata 改訂の要点・診断能 名古屋大学 大野 栄三郎,他
Worrisome feature 改訂の要点と診断能 愛知県がんセンター中央病院 清水 泰博,他
病理診断改訂の要点・意義 自治医科大学 福嶋 敬宜
IPMN外科治療の現況 和歌山県立医科大学 廣野 誠子,他
IPMN由来浸潤癌,通常型膵癌の特徴・鑑別診断,臨床的意義 東京女子医科大学 木下 普紀子,他
分枝型IPMN経過観察方法 神戸大学 塩見 英之,他
IPMN切除後の経過観察をどのようにするか-2017年版IPMN国際診療ガイドラインと本邦の現状- 東京歯科大学市川総合病院 瀧川 穣,他
壁在結節の意義および客観性の高い壁在結節の診断法 東京医科大学 小嶋 啓之,他
嚢胞液解析の現況・有用性 愛知県がんセンター中央病院 栗田 裕介,他
組織亜型の臨床的診断方法-良悪性鑑別診断に役立つか- 千葉県がんセンター 喜多 絵美里,他
嚢胞サイズの増大変化が加わった意義 山形大学 木村 理
IPMNの分子基盤はどこまでわかったか 旭川医科大学 河端 秀賢,他
IPMN 周辺疾患(膵嚢胞性腫瘍,嚢胞変性を伴う膵腫瘍)最新診断・治療
MCN診断・治療の現況 広島大学 芹川 正浩,他
膵臓serous cystic neoplasmの病理所見,生検診断,悪性化 神戸大学 全 陽
全国調査からみたSPN診断・治療の現況 広島大学 栗原 啓介,他
座談会
2017年IPMNガイドライン改訂を踏まえた嚢胞性膵腫瘍診療 (司会)多田 稔(東京大学)/大塚 隆生(九州大学)/北野 雅之(和歌山県立医科大学)/古川 徹(東北大学)
シリーズ 肝胆膵と医療安全
医療事故調査に関する最新の動向 東京大学 中島 勧
シリーズ 肝臓の病理形態の理解と診断へのアプローチ
好酸性細胞からなる充実性の肝腫瘍 福井県済生会病院 中沼 安二