肝胆膵第77巻第5号
IPMN外科治療の現況
電子書籍のみ
- 廣野 誠子，他（和歌山県立医科大学）
- 発行日：2018年11月28日
- 〈要旨〉
2017年IPMN国際診療コンセンサスガイドラインでは，IPMNの外科治療において，invasive IPMCを疑う場合，通常型膵癌と同様のリンパ節郭清を含む膵切除術が望ましいとされている．膵切離ラインにおいては，膵切離断端の迅速病理診断においてhigh grade dysplasiaもしくはinvasive IPMCであれば膵の追加切除が必要だが，low grade dysplasiaまでの異型であれば追加切除は必要ないとされ，膵全摘術は可能な限り避けるべきであるとされている．本稿では，2017年IPMN国際診療コンセンサスガイドラインの外科的治療方針について，文献を加えて検討する．
詳細
Surgical treatment for IPMN
廣野 誠子 山上 裕機
和歌山県立医科大学第2外科